グローバル化の進展
日本でTOEIC(R)プログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会は、2013年1月に国内上場企業3,254社の人事部門に対して英語活用実態調査を実施し、304社から回答を得、その結果を公表した。それによると、企業がより積極的にグローバル人材育成に取り組んでいるのに伴い、社員に求められるTOEIC(R)スコアも上昇しているという。
調査結果から見えてきたもの
調査からは、海外出張者だけでなく、新卒採用者・中途採用者に関わらずこれまで以上のTOEICスコアが求められていることがわかった。加えて、どの役職においても昇進・昇格の要件スコアは上昇していた。このことからも、企業がグローバル人材を求め、社員にグローバル人材たることを期待していることがうかがえる。
「採用時にTOEICスコアを参考にするか」という問いに対しては「参考にしている」が27.6%。「参考にすることがある」の41.7%を含めると約7割の企業が、TOEICスコアを参考にしていることがわかった。さらに、英語コミュニケーション能力測定のためのリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能についてその必要性を聞いた質問では、スピーキングテスト(70.2%)、リスニングテスト(61.4%)のニーズが高く、より対面のコミュニケーション能力が重要視されていることがわかった。

「2013年上場企業における英語活用実態調査」結果まとまる
グローバル人材への関心の高まりにより求められるスコアが上昇
全社員に600点、国際部門750点、中途採用710点
http://www.toeic.or.jp/press/56.html