1990年代から続く学術交流
河合塾の付属研究機関である、河合塾文化教育研究所は、北京大学歴史学系と共催し「第10回日中共同学術討論会」を開催する。今回のテーマは「アジアの歴史と近代~『現代』と歴史学」。北京大学の教授を始め、アジアの歴史に造詣の深い各国の研究者を招いて討論を繰り広げる。
北京大学との学術交流は1990年代初めから続いており、2002年からは「アジアの歴史と近代」という統一テーマで共同討論会を実施している。これまでは北京大学や新彊ウイグル自治区の石河子大学などで開催してきたが、今回は10回目の区切りということを踏まえ、日本の古都、京都を舞台として開催する。
討論会では、河合塾文化教育研究所と北京大学、石河子大学、内蒙古師範大学からそれぞれ報告がある。テーマとなっているのは「甲申政変と日本側の関与」、「歴史学の視点から探るモンゴル文化変遷の原因及びその特徴」「中国の帝政時代の「君主専制」問題の再検討」など、比較的専門的な内容が多くみられる。日本語と中国語の通訳もあり、一般の参加も可能。また、入場無料で参加申込は不要となっている。詳細はホームページを確認してほしい。
塾生に考えるきっかけを提供
河合塾文化教育研究所は、1984年に設立された河合塾付属の研究機関。大学受験合格後の学びにも焦点を当て、塾生たちは受験勉強の合間をぬって、今後何を学びたいか、世の中で何を学びたいか、考えるきっかけを与えている。エンリッチ講座や文化行事は全国の校舎で実施されている。

河合塾 プレスリリース
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