様々に異なる地域包括ケアの課題
介護保険制度の導入と共に始まった地域包括ケアシステムだが、その構築を推進するための課題は、自治体によって実に様々だ。特に近年では、フォーマルな資源にとどまらず、インフォーマルな資源をも活用した、他職種の協働が求められており、その手法の一つとしての「地域ケア会議」が注目されている。
関係機関が有機的に連携するための場として、2012年4月には地域支援事業実施要項等にも位置づけられた。
この地域ケア会議の実践における具体的な手法を学び、地域包括ケアシステムのあるべき姿を考える機会として、このたび地域包括支援センター全国実践研究集会が開催される。
地域包括ケアのこれからを考える2日間
プログラムは2日間。
初日は、厚生労働省の担当者による「地域包括ケアシステム構築の推進に向けて」(仮題)と題した基調講演があり、その後、「地域包括ケアシステムのあるべき姿とは ~現状における課題と展望~」をテーマとしたシンポジウムがある。地域包括支援センターの職員や専門家が登壇する予定。
2日目は、「地域ケア会議を活用したソーシャルワーク実践報告」をテーマとして、全国各地から、地域包括支援センターの現場で活躍する職員から、実例に基づく報告がある。
参加対象は地域包括支援センターの職員や社会福祉協議会の職員を始め、行政の職員や関係者など。参加には事前の申し込みが必要。内容や申し込み方法の詳細については、同会のホームページを確認してほしい。

日本社会福祉士会 「地域包括支援センター全国実践研究集会」
http://www.jacsw.or.jp/08_iinkai/日本社会福祉士会
http://www.jacsw.or.jp/