最長で9連休となる年末年始
日本旅行業協会(JATA)は、会員会社の社員を対象として行った、年末年始の旅行先人気度調査の結果と、大手旅行会社への販売動向調査を行い、年末年始の旅行傾向としてまとめて発表した。
これによると、海外旅行の人気ランキングでは、1位からハワイ、台湾、タイという結果となった。
ハワイは定番だが、昨年比114%で、世代に関係なく年末年始はハワイというリピーターも多いという。また、アジア全体では昨年比104%だが、タイやシンガポール、ベトナムや台湾、香港が人気という。なお、ランキングでは5位となっているグアムは132%と前年を大きく上回っている。ホテルでのカウントダウンや日系ホテルのおもちつきなど、お正月イベントが家族に人気であることや、現地での初日の出ツアー、ゴルフツアーなどがポイントとなっている。
今年の年末年始は最長で9連休が確保できる日並びの良さから、長距離の方面は早めに予約する動きがあるという。また、近距離でもグアムや東南アジアを中心に好調で、全方面で前年を上回る実績。年末の出発に集中し非常に混んでいるが、年明け後の出発は方面による空きもあるという。
長距離方面ではヨーロッパが人気で、全体では120%と好調。複数の国を周遊するよりも、イタリアやフランスなど、添乗員付きの1カ国周遊ツアーがリピーターに人気という。また、オーロラの北欧やスペインも人気があり、分散化している傾向が見られるという。
国内は分散化
一方の国内旅行では、休暇期間が長いことから、ファミリー層を中心に、年越しを避けて、年末と年始に分散化している傾向が見られる。
人気ランキングは沖縄、東京、九州の順。暖かい地域のリゾートして、不動の人気を維持する沖縄に続き、東京ディズニーリゾートやスカイツリーのある東京、そして、ななつ星などがテレビで紹介されるなどして、関心が高まる九州が上位についた。
行き先としては、定番の東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンが好調なほか、遷宮後の伊勢志摩や、世界遺産に登録された富士山の人気が継続している。また、スキーツアーも増加傾向を示しているという。
このほかのランキングの詳細については、同協会のプレスリリースを参照してほしい。

日本旅行業協会 プレスリリース
http://www.jata-net.or.jp/about/release/