IOCがパスポートを持たない南スーダン男性の五輪出場を認める
21日、IOC(国際オリンピック委員会)がロンドンで開催した理事会で、南スーダンで生まれ育ち、現在は米国に在住するマラソン男子の
グオル・マリアル選手(27)が、ロンドン五輪に
個人資格で出場することを承認した。
写真と記事とは関係ありません。
マリアル選手は、2011年7月にスーダンから別れ独立した
南スーダンで生まれ育ち、現在は米国に在住し、米国籍は無いが永住権はあるという。
南スーダンは20年以上の内戦の末、独立したが経済状況は悪く、まだ国政が安定しておらず、国内のオリンピック委員会は承認されていないという。
支援者が働きかける
マリアル選手は2011年10月にアメリカで2時間14分32秒を記録し、オリンピック参加のための標準記録を突破。支援者たちがIOCにオリンピックに参加できないか働きかけたという。
今回のIOCの決定で、ロンドン五輪に個人資格で出場する選手はマリアル選手で4人目になった。

読売新聞
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