国土交通省が石綿調査者に公的資格制度を創設
9月3日、
国土交通省が建材への石綿(アスベスト)の含有を調査する建築物調査者の
公的資格制度を創設する方針を決めたと毎日新聞が報じている。
記事と写真は関係ありません。
従来の含有調査は?
これまでの企業や団体の
アスベスト調査は、建材サンプルの採り方が各々異なり、誤って「石綿含有無し」とするケースなどがあった。さらに調査報告の書式もまちまちで、必要事項の記載漏れや調査自体の不足があり、知識・経験不足による見逃しなどの指摘もあった。
期待される資格
石綿調査の資格を得るためには、専用のテキストに従い、実際に建物をみる実地研修や講義など
4日間の講習を受けることになる。また、サンプルの採取法や報告書の書式も定めるという。
国交省は昨年から模擬講習を実施しているが最終的には講習や資格認定は
民間委託する方針だという。
アスベストとは?
蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石で、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに非常に優れ、安価であり、「
奇跡の鉱物」として重宝され広く使用されてきた。
しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸い込むと、肺癌や中皮腫の誘因となることが指摘され、
石綿被害によるアスベスト訴訟が起きている。

毎日新聞
http://mainichi.jp国土交通省
http://www.mlit.go.jp/