職員の技術向上促進、内外にアピールも
全国農業協同組合連合会(JA全農)は4日、初めての開催となった「JAグループ農業機械1級検定」を実施し、90人の受検で8人が合格、この8人を「JAグループ1級農機サービス士」として認定したと発表した。
JA全農では、平成23年度から「JAグループ農業機械検定」を実施している。経験年数に応じた農機担当者のスキルアップを目指すほか、内外にその技術水準をアピールすることも目的としており、実際の修理や整備において必要となる知識・技能、またメーカー固有の機構や新技術、納品、安全指導など、業務に密着した内容が問われるものとなっている。
1級、2級を隔年で実施、農機のプロとしてトップレベルの技術を保有
平成23年度には2級検定のみ実施されたそうで、このときには40人の2級農機サービス士が誕生している。1級の検定試験では、より高度な知識・技能を問うものとし、24年11月22日に学科試験を実施、さらに全国5か所で24年12月から2月にかけて実技試験を実施し、合否判定を行った。
今回初めて誕生した1級農機サービス士認定者は、難易度の高い試験の合格基準を満たしており、JAグループトップレベルの技術をもっていると評価されるそうだ。今後この検定は、1級と2級の試験が隔年で実施される予定となっていることから、今年度は2級検定が実施される。
JA全農では、かねてより初任担当者を対象とした「農業機械基礎講習会」を実施しているが、さらにこの「JAグループ農業機械検定」を教育研修体系に位置づけることで、職員の知識習得と技術研鑽を促進し、農家との信頼を一層強固なものにしていきたいとしている。

全国農業協同組合連合会 プレスリリース
http://www.zennoh.or.jp/press/release/