拡大する役割に対応する特別補講
1万人を数えるCDAの会員に対する、社会の期待やニーズ、範囲、さらには求められる実践力も高まりつつある。こうしたニーズに対応すべく、「キャリア・コンサルタント能力評価基準」の改訂が実施された。新基準の適用は2014年4月以降の入会者が対象だが、すでに資格を取得している人も、今回実施される特別補講を受講して、さらに専門性を拡大し、ブラッシュアップさせることが期待されている。
充実の講座内容
特別補講の特徴は次の4点。
一つ目の特徴は、若年者の支援に特に力を入れていることだ。
「キャリア教育」「若年者の自立支援」「発達理論」について学ぶことにより、若年者支援の基礎的な知識を学ぶことができる。それだけでなく、個別支援やグループ支援、キャリア教育の授業を企画する際にも、参考とできる発達課題についても学ぶことができる。
二つ目に、職場でのメンタルヘルスをめぐる課題を取り上げていることが挙げられる。
メンタルヘルスケアマネジメントについて、また周囲から気づくポイントやリファーの仕方、休職・服飾支援などのポイント、さらには、職場や就労支援の現場においては欠かせない発達障害の基礎知識を学ぶことができる。
三つ目に、サビカスの理論を学ぶことができる点。
キャリアカウンセリング理論の研究者であるサビカスの理論は、現代の働く人を取り巻く環境に合うものといえる。自身のキャリアを題材に、ワークを通じて考えることができる。
四つ目に、ジョブ・カードを扱うことができるようになる点だ。
ジョブ・カード制度は、正社員経験の少ない人を対象に、より決め細かな支援を提供し、正社員へと導くための制度。キャリアカウンセラーには、このジョブ・カードを活用する役割が求められており、本講座を修了することで、ジョブ・カードを扱う「登録キャリアコンサルタント」になる手続きをとることができる。
忙しい方でも受講可能な通学+DVD講座
本講座は、通学による学習とDVDによる自宅学習で構成されている。通学講座は全国を巡回して実施される。いずれも1日のみの開催。開催日程や注意事項などについては、同協会のホームページを確認してほしい。

日本キャリア開発協会 公式サイト
https://www.j-cda.jp