製図課題は「大学のセミナーハウス」
7月26日、公益財団法人 建築技術教育普及センターは、平成25年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題を発表した。
それによると、今年度の課題は「大学のセミナーハウス」となり、要求図書として、1階平面図兼配置図(縮尺1/200)、2階平面図(縮尺1/200)、断面図(縮尺1/200)、2階梁伏図(縮尺1/200)、面積表、計画の要点等があげられている。
また、要求図面に、図示又は記入するものとして以下の点が注記されている。主要寸法、室名、床面積。構造種別、架構形式等に応じて必要となる構造要素。柱、梁等の断面寸法。設備スペース、設備シャフトの位置。避難階段に至る歩行距離・歩行経路等となっている。
「環境設定」と多機能をまとめあげる力が問われる
今回の課題について建築士試験などの資格取得をサポートする「総合資格学院」は、特徴と対策を発表している。それによると、「大学のセミナーハウス」という課題から、「環境を重視した郊外型」のものが想定されるとしている。
そして、「セミナーハウス」という設定を見ると、「研修」「宿泊」「共用」「管理」という施設構成が考えられ、多機能な建築物の設計であることが推察される。
そのため、それぞれの部門の持つ機能を損なわずに、それぞれの施設の関係性や動線計画を考慮したプランが必要となる、としている。

建築技術教育普及センター
http://www.jaeic.or.jp/総合資格学院
http://www.shikaku.co.jp/