「動産評価」の専門家を育成
金融財政事情研究会が、動産評価アドバイザーの養成認定講座および認定試験を実施する。
動産評価アドバイザーは、中小企業の実態を把握し、中小企業のニーズに的確に応えられる動産評価の専門家。動産を評価するための「目利き力」を高めることを目的として、認定制度が設けられている。企業の実態を把握するためには、決算書の読み取りにとどまらず、経営者の手腕や従業員の仕事ぶり、また、企業の動産の価値を正確につかむ必要がある。また、金融庁からも「動産・売掛金担保融資」の活用が具体的に明示されており、今後一層、動産評価アドバイザーの役割は大きくなることが期待されている。
本講座は、企業経営の全般を熟知することで、動産の価値を見極め、不動産の担保に依存しない融資を実行できるような担当者を育成することを主眼とした実務的な内容。そして、講座修了日の翌日には、講座の修了者を対象として、「動産評価アドバイザー認定試験」を実施し、合格者には「動産評価アドバイザー」の称号が授与される。
幅広い分野にわたる実務的な内容
カリキュラムは全5日間。基礎的な内容だけでなく、実践的な内容もきちんと網羅されている。講師を務めるのは、動産の評価・管理・処分の各実務に通じた専門家のほか、弁護士や司法書士など、他分野の専門家も加わる。
参加定員は50名で事前の申し込みが必要。詳細は同研究会のホームページを確認してほしい。

金融財政事情研究会 セミナーのお知らせ
http://www.kinzai.or.jp/seminar/detail/186