産業の発展と知的財産による支援がテーマ!
日本弁理士会では、中小・ベンチャー企業の知的財産保護及び活用の支援を行うため、自治体等の公的機関や団体と連携しながら、知的財産フォーラムを開催している。今年度は山形市にて開催される。テーマは山形県産業の発展と知的財産による支援。
知的財産の活用を学ぶ
フォーラムは2部構成。
まず第1部では「世界・中国・日本 模倣品被害の実情と対策」と題して、日本弁理士会の会長も務めた村木清司弁理士が基調講演を務める。中国企業の模倣品による被害は、50兆円を超えると推定され、テロの資金源となるばかりか、ニセ医薬品、ニセ食品による死亡事故が多発しており、消費者の安全・健康に対する被害は甚大だ。しかしながら一方で、高品質・安全な商品の提供は、ビジネスチャンスともなり得る。こうした視点からの講演となる。
基調講演の2番目は、「技術で伸びる中小企業のための知財マネジメント第1歩」と題して、佐藤博正弁理士が講演する。技術、ノウハウから生まれる価値を大きくする知財マネジメントの第1歩として、自社の技術やノウハウを「見える化」し、具体的に特定すると事業上の効果が大きくなる。特に重要な技術やノウハウを守る取り組みについて、今回はその考え方と手順が紹介される。
第2部はパネルディスカッション。基調講演を務めた2名の弁理士と、知的財産を活用して事業を成功させた2つの企業とともに、山形県の産業育成と、その知的財産支援について考える内容となっている。
参加費は無料だが事前の申し込みが必要。中小企業の関係者だけでなく、学生や自治体関係者など、一般の参加も可能。詳細については、同会のホームページを確認してほしい。

日本弁理士会 イベントのお知らせ
http://www.jpaa.or.jp/?p=22696